号泣しながらの断乳。
無事、赤ちゃんが産まれ、私は育児に奮闘する日々が続いた。
正直、赤ちゃんを「かわいいっ!」なんて思うヒマは1日の内5分程だった。
後は全部、振り回されてる感じだった。
その頃から、夫は、単独ライブの練習とやらに励む日々が続いて、
家にいる時は赤ちゃんを見ててはくれるが、
家にいる事自体が少なくなった。
私は育児休暇なので家に朝から晩までずっと赤ちゃんといた。
とても閉塞感を感じていた。
そして、仕事はしなくても7割程の給料は入ってくるのに、
夫には
「一日中赤ちゃんと一緒に家にいるだけなんていいね。」
と言われた。
今なら
バイトのお前が何言うとんねん!
ワレ~(〝▼皿▼)=3
って毒づけるかもしれないけど、
私はすっかり「結婚してもらった人」みたいになってて、自分自身も一切社会から切り離された気分になり、どんどん落ち込んで行った。
金銭的にも、自分の気持ち的にも
早く働かねば!!!
と考え、早く母乳を絶ってミルクで誰でも赤ちゃんに栄養があげられるようにと婦人科で頼んで母乳が出なくなる薬をもらい産後1週間で母乳を絶った。
薬をもらう時、先生から
「飲むと、ほんとにお乳出なくなりますよ。
いいんですか?まだ1週間ですよ?」
と心配され、
助産師さんからは、
「今の時代は卒乳の時代なのに!!赤ちゃんがかわいそう!」
とまで言われた。
もらったお薬を飲む時は、
『早く!早く働くんだ!』の気持ちと
『こんな母親でごめんなさい』の気持ちで
ワーワーと子供の様に声を上げて泣きながらお乳をやめた。
自分で決めた事なのに、私はすっかり被害者な気分だった。
一日中赤ちゃんと家にいる事と、夫が夜型だった為に、電気代や水道代、ガス代も独身の時の倍に跳ね上がってた。
それでも夫は、バイト君のままで
「芸人として有名になるまで夢を諦めない!」と、はりきっていた。
私は、何としても早く働きに出て支えなければ、赤ちゃんにもツライ思いをさせない様にしなければ。。。とばかり考えていた。
跳ね上がった光熱費、高い家賃、赤ちゃんに必要なものの購入などなど、家計はどんどん逼迫していった。
その頃から少しづつカードのショッピング枠を使う様になっていった。